制服の魔法
第47章 初めての家
そして、輝くんの家に行く日になりました
「夏目ー!」
教室のドアから輝くんが覗いていた
『今いきますっ!』
私は走って、近寄る
「じゃ、行こうか」
『はい!』
誰かの家なんて、久し振りだな…
「夏目は自分の家、好き?」
―――自分の家……
『大好きです。自分の家は木造の古家で、懐かしい感じが良いんです。それに………っ…それに…』
好きなところは沢山ある…なのにっ
出てこない。
―――あの日の事が…
「へー、古家っていいな。俺んちは、メイドがごちゃごちゃいて、嫌なんだ。それに、家族って言うか、他人行儀みたいなんだ…」
『す、凄いですねっ!私、小さい頃メイドさんに憧れていました。ひと目見たいとねだったこともあるんです!』
楽しみだ!どんなお家なんだろうか