制服の魔法
第10章 無いもの
「あんたみたいな一般科の奴が、特別科に行くなんて。身体でも売ったのかしら?」
顔とは裏腹に、こんな性格の悪い人達だなんて…
「あんたには地位がない。お金も、才能も。それに美しさも。…蓮くん達がそんなに親ってるから、どんなかわいい子かと思えば…ハハッ!」
悔しい。
でも、私には無いものがこの人達には全てあって……
しかたないよ…
これは全部私が悪いんだから。
何も持ってない私が…
私の目からは涙が出ていた
「今日はこれぐらいにしとくわ。この事誰かにチクったら……ね?」
『……みたいな人が』
「あぁ?」
『あなた達みたいな人が…蓮くん達に可愛がられると思わないで…』
私は今思ってることを全てぶちまけた