制服の魔法
第10章 無いもの
「あのー夏目さん?」
肩をポンポンと叩かれ、振り返る
「ちょっと付いてきてもらえないかしら」
甲高い声の女性“数人”
きっと芸能科の人だ
綺麗な人達だな……
「夏目…行かない方がいいよ。」
唯が隣から耳打ちした
「急いでるの。」
芸能科の人達がいい放つ
『唯。大丈夫。……ごめんなさい。行きます』
なんか嫌な予感はするけど……
私は黙って付いていった
−−−106号室
ドアを開けて、一気に突き飛ばされた
『きゃあっ!』
「あんた、蓮くん達と仲良いんだってね。どんなコネ使ったのかしら」
『コネなんかっ』
唯の言うとおりだ。
頭に入れといたのに…