制服の魔法
第11章 寂しさのふち
「……め?」
誰かが呼んでる
「夏目?」
『あ…港くん』
私の顔を覗き込んでいた
「もうちょっと驚いてよー!」
『驚かないときは、驚かないよ。』
「あっ!学校行かないの?夏目の友達が理事長に言ったんだって。僕達に言うようにね」
……唯だ
泣けてくるほどいい親友だ
「調子悪いの?」
心配は…
『全然だよ。…風邪気味なだけ』
港くんは部屋を出ていき、「お大事に〜」と言った
次の日の朝まで寝てたんだ…
昨日より痛くないや
じゃあ、お風呂も、着替えもしてないってことだよね……
お風呂は入ろうかな…はぁ