制服の魔法
第11章 寂しさのふち
手に力をいれ、ベッドから起き上がる
−−−クラッ
急に起き上がっちゃったから立ちくらみが……
あっ!転ける…
『ゔっ…』
目を開けた
転けてない…?
「大丈夫か?」
低くて、眼鏡がかっこよくて…
『織人…くん』
「具合悪いのか?」
私を支えながらリビングに連れていってくれる
一旦ソファに座った
『織人くん…学校は?』
本を読んでいる織人くん
「今日は休んだ。」
そんな簡単に休めるなんて
『あの…お風呂入ってきま…す』
立ち上がると、お腹に激しい痛みが走る
『あぁ!…ハァ…』
「おい!?夏目?…どうした?」
『ハハハ…お腹に物ぶつけて…』
織人くんが服をめくる
『ぁ…』
織人くんに包帯を見られてしまった