制服の魔法
第11章 寂しさのふち
港くんが言ってたっけ?
自分を責めるなって。
もっと頼れって…
いつもの私は、自分で全て背負い込み、自分の中に閉じ込めて、忘れようとしていた
これはダメなのかもしれない
だから一度だけ頼ってみよう。
一度だけ……
『昨日、バットで殴られたんです。』
「誰に?」
『芸能科の女の子達です。一般科が特別科に入って蓮くん達と仲良くしているのが気にくわないらしくて』
思ってた以上にサラッと言えた。
なんだか心がスッキリした気がした
「へぇー。そんなことで。ちゃっちい奴ら」
その時の織人くんは嘲笑うかのようにその人達を見下していた
『あの…』
「あぁ大丈夫。言わないから。余計な事もしないし」
『逆上せました。で…出ましょう。』
私達はお風呂から出た