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甘く、苦く

第67章 大宮【just a little】

二宮side



なんも思ってないよ。
アンタのことなんて。

別に気にかけてなんかないよ。
アンタのことなんて。

アンタのことなんて…
俺が知るわけないじゃん。


「ニノ?どうしたの?」

「ぅわっ!
やめてくださいよ、あいばか。」

「へへ、ごめんごめんー。
ね、今日もニノん家行ってもいい?」

「…だめ。
今日はだめ。」


えーって唇を尖らせてる。

…そういう表情、
ほんと子供みたい。

呆れながらも、
またゲームを再開。


「なんでだよぅ」

「…別になんだっていいでしょ。」


チラリとアンタの方を見たけど
アンタはいつもみたいに
ヨダレ垂らしてがーがー寝てる。

…ヨダレって、ほんと、
アンタ何歳よ。

吹き出しそうになるのを
堪えつつ、
相葉さんとの会話をしてる。


「どーせ、リーダーじゃん?
最近ニノ、リーダーとばっかじゃん。
俺との約束はー?」

「はいはいはいはい!
うるさいです。

また来週にしてください。」

「絶対だよ!
俺、予約しとくから!」

「…俺はモノじゃねえよ?」

「あっ、そうか。」

「ばーか」


べっと舌を出して
相葉さんとの会話はおしまい。

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