甘く、苦く
第68章 櫻葉【snow flake】
櫻井side
「…おい、」
「んん?」
「いい加減起きろよ。
雅紀、大学遅れるぞ?」
「…んー、翔さ、」
…コイツを起こすのは
ものすごく面倒だ。
朝が弱いのかなかなか起きない。
大学に遅れるって脅したって
全然聞かないし。
…そう。
ふたりで暮らし始めて、
初めてわかった。
『雅紀はだらしない』
ものすごく。
俺よりもだ。
この俺よりも。
もっと家庭的だと思っていた。
…いや、朝以外は家庭的なんだが…
「…なんで起きないんだよ…」
「んふふ、…だってね、」
笑い始めたと思ったら
むくっと体を起こして
俺の頬に触れるだけのキスをした。
「…朝くらいしか、
こんなにゆっくりした時間、
とれないでしょ……?」
「────…っ!!」
そのまんま、雅紀に押し倒されて
キスをされる。
俺を見下ろすの瞳に
ぞくっとした。
「…こらっ!昨日、シた!」
「んふふ、これは朝の分♡」
ちゅ、と吸い付くようにキスをされて
雅紀が布団から出た。
…起きてるの、知ってた。
…なんで起こさなかったか?
……雅紀と理由は同じだ。
ゆっくりした時間なんて
とれなかったからだよ……
「…おい、」
「んん?」
「いい加減起きろよ。
雅紀、大学遅れるぞ?」
「…んー、翔さ、」
…コイツを起こすのは
ものすごく面倒だ。
朝が弱いのかなかなか起きない。
大学に遅れるって脅したって
全然聞かないし。
…そう。
ふたりで暮らし始めて、
初めてわかった。
『雅紀はだらしない』
ものすごく。
俺よりもだ。
この俺よりも。
もっと家庭的だと思っていた。
…いや、朝以外は家庭的なんだが…
「…なんで起きないんだよ…」
「んふふ、…だってね、」
笑い始めたと思ったら
むくっと体を起こして
俺の頬に触れるだけのキスをした。
「…朝くらいしか、
こんなにゆっくりした時間、
とれないでしょ……?」
「────…っ!!」
そのまんま、雅紀に押し倒されて
キスをされる。
俺を見下ろすの瞳に
ぞくっとした。
「…こらっ!昨日、シた!」
「んふふ、これは朝の分♡」
ちゅ、と吸い付くようにキスをされて
雅紀が布団から出た。
…起きてるの、知ってた。
…なんで起こさなかったか?
……雅紀と理由は同じだ。
ゆっくりした時間なんて
とれなかったからだよ……