テキストサイズ

甘く、苦く

第70章 末ズ【一月一日】

松本side



「ニノ、いつまで見てんの」

「だって、相葉さんの晴れ舞台だし…」

「…ふぅん。…そんなに好き?」


俺が唇を尖らせて言っても、
ニノは背を向けたままで。

そんな態度にムッとして。


「ニノ、」

「ん〜?」


未だに背を向けたままの
ニノの肩を掴んだ。

そしたら、驚いた顔したニノ。

その勢いで胸の中に
すぽっといれて。

ニノの真っ赤な顔して
上目遣い気味の瞳と目が合って。


薄いピンク色の唇が
半開きになっていて。

余計に興奮を掻き立てられた。


その唇に吸い寄せられるように
優しくキスをした。


ちゅ、と音を立てて離れた唇。

それから蕩けた顔のニノ。


それだけじゃ足りないんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ