甘く、苦く
第76章 末ズ【Please Kiss Me.】
松本side
好きだ。
そう思うようになったのは、
つい最近のことだった。
こんなだらしない、
猫背のゲーマーのどこが
いいか今でもよくわからない。
…さすがに言い過ぎか。
でも、それくらい本当に
どこを好きになってしまったのか
わからないんだ。
「…じゅーん?
大丈夫か?ボーッとしてるけど?」
「ぁ……翔さん、大丈夫だよ。」
「そ?
コーヒーでもどう?」
「…ありがとう。」
翔さんからコーヒーを受け取り、
気持ちを落ち着かせるために
一口だけ口に含んだ。
平坦な、日々に甘えていちゃ、
直に盗られてしまう気がする。
…ニノが。
意識してばかりで、
会話はいつも空回りしてしまう。
余計に、不審感を与えてしまう。
「…松潤、いつもに増して
すごい顔濃ゆいよ?」
「うっせ。」
「あっ、なになに〜?
恋でもしちゃった〜??」
楽しそうに聞いてくる
相葉くんの言葉に動揺して、
傾けたコーヒーを一気に戻した。
「うわっ、松潤、汚いっ…!」
「うっせぇ!
お前が変なこと言うからだろっ」
「えー?
俺別に変なこと聞いてないよぉ〜」
ヘラヘラとまだ笑ったまま、
翔さんのもとへと駆け寄る。
…数ヶ月前、
翔さんと相葉くんはくっついた。
…そう。その時からなんだ。
ふたりを見て、
“羨ましい”
だなんて思っていた自分がいたんだ。
好きだ。
そう思うようになったのは、
つい最近のことだった。
こんなだらしない、
猫背のゲーマーのどこが
いいか今でもよくわからない。
…さすがに言い過ぎか。
でも、それくらい本当に
どこを好きになってしまったのか
わからないんだ。
「…じゅーん?
大丈夫か?ボーッとしてるけど?」
「ぁ……翔さん、大丈夫だよ。」
「そ?
コーヒーでもどう?」
「…ありがとう。」
翔さんからコーヒーを受け取り、
気持ちを落ち着かせるために
一口だけ口に含んだ。
平坦な、日々に甘えていちゃ、
直に盗られてしまう気がする。
…ニノが。
意識してばかりで、
会話はいつも空回りしてしまう。
余計に、不審感を与えてしまう。
「…松潤、いつもに増して
すごい顔濃ゆいよ?」
「うっせ。」
「あっ、なになに〜?
恋でもしちゃった〜??」
楽しそうに聞いてくる
相葉くんの言葉に動揺して、
傾けたコーヒーを一気に戻した。
「うわっ、松潤、汚いっ…!」
「うっせぇ!
お前が変なこと言うからだろっ」
「えー?
俺別に変なこと聞いてないよぉ〜」
ヘラヘラとまだ笑ったまま、
翔さんのもとへと駆け寄る。
…数ヶ月前、
翔さんと相葉くんはくっついた。
…そう。その時からなんだ。
ふたりを見て、
“羨ましい”
だなんて思っていた自分がいたんだ。