甘く、苦く
第77章 大宮【立ち入り禁止】
二宮side
「あーもうっ、早く起きてっ。」
「ん〜…」
ふわふわと揺れる髪の毛が頬に当たる。
擽ったくて思わず目を細める。
…っじゃなくて。
「ほらっ、ご飯冷めちゃうから。」
「朝はパン派〜…」
「もうっ、どうだっていいでしょ。
ほら、早くしてよおじさんっ。」
どうしてこうもこの人は、
すぐに起きてくれないんだろうか。
おじさんって普通、早起きじゃないの?
ふぅ、と溜め息を履いてから、
布団を剥ぎ取る。
「ん〜、寒いぃ…」
「寒くないでしょ、
ほら、起きた起きた。」
外れかけたパジャマのボタンを
丁寧に外していく。
さみぃさみぃって言いながらも
これが大野さんの朝の楽しみらしい。
「も、こんなことくらい
自分でやれよ。」
「ニノにやってもらうからいーの。」
いつも同じことを言う。
いつも同じ顔で。
変わらない声音で。
そんな大野さんが俺は好きだ。
「あーもうっ、早く起きてっ。」
「ん〜…」
ふわふわと揺れる髪の毛が頬に当たる。
擽ったくて思わず目を細める。
…っじゃなくて。
「ほらっ、ご飯冷めちゃうから。」
「朝はパン派〜…」
「もうっ、どうだっていいでしょ。
ほら、早くしてよおじさんっ。」
どうしてこうもこの人は、
すぐに起きてくれないんだろうか。
おじさんって普通、早起きじゃないの?
ふぅ、と溜め息を履いてから、
布団を剥ぎ取る。
「ん〜、寒いぃ…」
「寒くないでしょ、
ほら、起きた起きた。」
外れかけたパジャマのボタンを
丁寧に外していく。
さみぃさみぃって言いながらも
これが大野さんの朝の楽しみらしい。
「も、こんなことくらい
自分でやれよ。」
「ニノにやってもらうからいーの。」
いつも同じことを言う。
いつも同じ顔で。
変わらない声音で。
そんな大野さんが俺は好きだ。