甘く、苦く
第77章 大宮【立ち入り禁止】
大野side
毎朝ニノが起こしに来てくれる。
朝からニノの声を聞けただけで
俺は幸せになれる。
ちょっと怒ったような口調。
だけど本当は怒ってない。
むしろ、微笑んでいるのがわかる。
「も、早くして。」
何度目かの声。
寝たふりを続けたら、
いつかはいつものをしてくれるかなって。
…俺が期待してたら、
やっぱりしてくれたんだ。
外れかけたボタンを
丁寧に外してくれる。
その時のニノの顔がすげぇ可愛い。
ちょっとだけ上目遣いで、
頬っぺたが少し赤くて。
俺は朝のこの時間が一番好きだ。
「…ん、うま…」
「だって俺が作ったし。」
「くふ、自信満々じゃん。」
「当たり前じゃん。」
にっと俺に向かって
本物のニノの顔を向けてくれる。
それだけでかなり幸せになれる。
意地っ張りだけど寂しがり屋のニノ。
天邪鬼だけど照れ屋のニノ。
全部含めて、俺はニノが好きだ。
毎朝ニノが起こしに来てくれる。
朝からニノの声を聞けただけで
俺は幸せになれる。
ちょっと怒ったような口調。
だけど本当は怒ってない。
むしろ、微笑んでいるのがわかる。
「も、早くして。」
何度目かの声。
寝たふりを続けたら、
いつかはいつものをしてくれるかなって。
…俺が期待してたら、
やっぱりしてくれたんだ。
外れかけたボタンを
丁寧に外してくれる。
その時のニノの顔がすげぇ可愛い。
ちょっとだけ上目遣いで、
頬っぺたが少し赤くて。
俺は朝のこの時間が一番好きだ。
「…ん、うま…」
「だって俺が作ったし。」
「くふ、自信満々じゃん。」
「当たり前じゃん。」
にっと俺に向かって
本物のニノの顔を向けてくれる。
それだけでかなり幸せになれる。
意地っ張りだけど寂しがり屋のニノ。
天邪鬼だけど照れ屋のニノ。
全部含めて、俺はニノが好きだ。