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相葉side


ずっと考えていた。

翔ちゃんのことを。


「…はぁ……」


ほんのり色付いた頬に、
ぽってりとした唇。

それが離れない。

もう一度、キスしたいなんて
思ってる始末だ。


…ていうかそもそも、
翔ちゃんってあんなに大胆だったっけ？

んー、やっぱり不思議だ。

感情の赴くままに
動くタイプでもないし。

お酒の力？
だとしてもすごい。


…あぁ、もう。
考えてもキリがない。

翔ちゃんのこと考えたって、
何もわからないし。

頭のいい人が考えることなんて、
俺にはわからないよ。

翔ちゃんなんて、尚更わからない。
意味のわからない行動ばっかりだし。

…俺も人のこと言えない？

でも、ほんとにほんとに
よくわからないことを言い始める。
難しい言葉を並べて、ちょっとドヤ顔で。


そんなとこも含めて、
翔ちゃんらしいし好きだけど。