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二宮side


自分から、勝手に出ていっただけ。

「後悔してない」

なんてウソに決まってる。


なんであんなに、
突き放しちゃったんだろう。

あんなことを言いたいわけじゃないし、
離れたいわけじゃないのに。



「Listen...」


今の気持ちで、
この曲を歌うのは。


いろいろと、キツい。



こんなにも密着して、
相葉さんが間近にいて。


嫌だって、思う反面、
仕事だから、って照れ隠しの俺もいるから。


俺って結局、
相葉さんのことが好きなんだ…。

でも、今更素直になんて、
なれるわけないって…。



・・・


「ニノ…」


ライブが終わったあと誰よりも早く、
俺に話しかけてきたのは、
やっぱりこの人だった。


「あれは仕事だから…
勘違いすんなよ」


結局突き放すのは、
俺なんだ。

素直じゃないのにも、
限度がある。

でも、今回はどうしても…
どうしても、立ち直れないんだ…