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「ごめんね」

予想外の言葉に、
肩を揺らしてしまった。

そのまま、
俺に向かって微笑んで。

…だめだ。

だめだよ、それは…

ねぇ、相葉さん、だめ…。


「ライブお疲れ様。
楽しかったね」

「あ…あぁ、うん、お疲れ様」


ひどく、動揺してしまった。

別れを、切り出されるかと思った。

いや、そもそも
付き合ってなかったかもしれないんだ。

きっと自然消滅してしまうんだ。


「おー、ニノ、相葉くん、
今日も絶好調だったなぁ！」

「翔ちゃんこそ。
お疲れ様ぁ」

「おうっ、ん？
ニノ、なんか顔色悪いぞー？
早く着替えてこいよ」

「う、うん…」


バカだ。

俺はバカ野郎だ。


もう今更、

ヨリを戻そうなんて、

言えるわけない────…



「相葉くんめっちゃ緊張してたじゃん！」

「そんなことないってぇ！
楽しんでたからっ！」


聞きたくない。

それ以上、近付かないで…。

俺の、相葉さんだったのに…。


ふたりの会話を、
相葉さんの楽しそうな声を、顔を。

見たくなくて、駆け出した。