甘く、苦く
第19章 HAPPY BIRTHDAY SATOSHI ♪
大野side
「リーダー!
今日、飲みにいかないっ?」
みんなから誘われた。
みんなからなんて、珍しい。
「うん。いいよ?」
「やった!じゃ、俺の車ね!」
「相葉さんのだと、事故りそうでやだ。」
ニノがぼそっと呟く。
それに相葉くんが反応して、わーわー騒ぎになる。
「二人ともっ!」
「MJだぁぁぁ!」
「わー!」
二人はMJに捕まった。
翔ちゃんが、いこ?って手を差し出してくれた。
だから、俺はその手を握り締めた。
結局、相葉くんの運転。
「事故んないでくださいよ。
事故ったら、責任とってくださいね!」
「もー、だったら、
助手席より後ろの方がいいんじゃない?」
ニノは、素直じゃないなぁ…
相葉くんのこと、好きなくせに。
「あ、でも相葉くん、ほんとに事故らないでね?」
「翔ちゃんまでっ?!」
「あ、俺も~。」
「じゃ、俺も。」
「みんなっ、酷いっ!!」
いやいや、翔ちゃんにのってみただけだよ?
五人で飲むなんて、珍しい。
よっぽどの事があったのかな…?
でも、車内の雰囲気、いいなぁ…
ちょっと、うるさいけど、ほんわかした雰囲気、大好き。
俺が翔ちゃんに甘えたら、ニノに
「いちゃつかないでくださいー!」
って怒られた。
だってさ、隣に翔ちゃんがいるんだもん。
甘えても、いいでしょ…?
「リーダーっ!」
「むぐっ!」
翔ちゃんに思いっきり抱き締められた。
もー、苦しいよ。
でも、大好き。