甘く、苦く
第19章 HAPPY BIRTHDAY SATOSHI ♪
「「「「「カンパーイ!!!」」」」」
ビールが入ったグラスがかちゃんっとなる。
「あはは、リーダー、もう顔赤くなってるし。」
ニノに言われた。
でもね、気分がいいんだよ。
翔ちゃんがそのあと、かわいいって呟く。
それに、相葉くんがいちゃつくならあとでー!
って言ってる。
ふふ、あとで、ね…?
「MJ~…」
相葉くんがMJにくっつく。
それに、ニノが反応して、
相葉くんの近くへいく。
「ふふ、かわいいね。」
翔ちゃんが優しく微笑む。
「だね。家のチビたちはかわいいよ。」
俺も翔ちゃんに微笑み返した。
「ニーノ、離せ~!」
「ちょ、相葉くん、痛い痛い痛い!!」
ニノは相葉くんのこと、大好きなんだな。
もう、すんごい、くっついてるじゃん。
「ねえ、ニノ、素直になれば?」
こんの、鈍感っ!
翔ちゃん、今言っちゃだめでしょ!
「は、はぁっ?!
俺、相葉さんのことなんて、好き、だなんて…」
ニノが顔を赤くして俯く。
ありゃりゃ、やっちゃった。
「翔ちゃん!そーゆーこと、言っちゃだめ!」
「ええー?!なんで?!」
俺の顔をじっと見つめる。
やめろって。
その顔、反則…
「なーんーでー?!」
「ニノの気持ち、考えてね…?」
はぁいって小さく言った翔ちゃん。
なんだこの生き物。
かわいすぎんだろ。
「ニノー、俺のこと、好きなの~?」
「ばっ、ばか!」
相葉くんがニノの耳元でなにかを言った。
そしたら、ニノが泣きそうな顔して
「はい…」
って、言った。
あ…相葉くん、告ったな。
「じゃ、リーダー、俺たちは
二人で夜を過ごすから!誕生日、おめでとー!」
「え?あ、ありがとう。」
俺が戸惑ってると、MJも、
「じゃ、あとは二人でゆっくり~」
って言って、諭吉さんを財布から出した。
「わ、わわ、ありがとう…」
「いーえ、ごゆっくり~」
なんだこの美味しい結果。
「てことで、リーダー、誕生日プレゼントは俺♪」
翔ちゃんがにこってかわいらしく微笑む。
「じゃあ、頂いちゃおっかな。」
俺はゆっくり、翔ちゃんを押し倒した。