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甘く、苦く

第19章 HAPPY BIRTHDAY SATOSHI ♪

大野side

「ねぇ、翔ちゃん…」
「んー?なぁに?」

翔ちゃんが、珈琲を淹れてくれた。

もう。できる男なんだから。


机の上に二つのマグカップが仲良く並ぶ。


「翔ちゃん、来年も、再来年も、その次の年も、
ずっと一緒にいようね。これ、約束だから。」
「ふふ、いいよ。一緒にいよう?」

翔ちゃんが、俺を抱き寄せてくれた。

「珈琲、あったかくて美味しい…」
「でしょ?夜は冷えるからね。」

やっぱり、できる男。

「あ、今頃、あの二人、何してるかなぁ…」
「え?あの二人って?」

もー、二人って言ったらあの二人しかいないでしょ?

「だーかーらー、ニノと相葉くん」
「あー、あの二人かぁ…
ふふ、今頃しちゃってるんじゃない?」

いやぁ、ニノが、素直じゃないからなぁ…
どうだろう。

「それは、なくない?
だってさ、ニノが受けでしょ?」
「それは分かるけど、どーだろーね。
家のちびっこたちは何してるんだろう…」

翔ちゃんが、楽しそうに笑う。

「むふ、でも今は翔ちゃんがいればいいやー♪」
「そんなかわいいこと、言う?
俺も、リーダーがいればいいよ?」

翔ちゃんと繋いでいる手が暖かい。


「あ、そろそろ寝る?」
「そーだね。じゃ、行こっか?
しょーちゃーん♪」


翔ちゃんと、出会えてよかった。


お母さん、"いつも産んでくれてありがとう"

俺は、幸せです。




ー終わりー

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