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甘く、苦く

第19章 HAPPY BIRTHDAY SATOSHI ♪

二宮side


「で、ニノはいつから俺が好きだったわけ?」

俺の目の前には大好きな相葉さんがいる。

そんなに見つめられると答えるに答えられなくて…


「ニーノーちゃん?」
「は、はひっ?!」

やばい。

緊張して声がでない…


「ニノ、俺のこと、好き?」
「は…はい…」

相葉さんの顔が、恥ずかしくて見れない。

こんな俺、だめだなぁ…


「じゃあさ、証明してよ…?」
「ぇ…どうやって…?」

"好き"って言うだけじゃ、伝わらないの…?


「ニノ、ほーら。はーやーくー」
「で、でも、どうしたら…」


恋愛なんて、初めての俺にはわからない。


「ちゅう、して…?」
「ち、ちゅう?!」


ちゅうって、キスってことだよね?!

して…いいの…?


「んっ…」

相葉さんが目を瞑る。


わぁ…綺麗な顔だなぁ…

やっぱり、好きだなぁ…


俺が自分の世界に浸っていると、
相葉さんが目を開けた。

そしたら、悲しそうに笑った。

「ね、してくれないの…?」
「あ、や、ごめんなさい…
俺、初めてだから、 わかんなくて…なんとゆーか、緊張しちゃって…」

俺がなんとか文を繋ぐと相葉さんはけらけらっといつもみたいに笑った。

「そんなの、俺もだよ…?」
「え…?わっ!」

相葉さんが俺をぐいっと引き寄せて、
心臓の音を聴かせてくれた。

「相葉さんの音、はやいね。」
「ふふ、でしょ?だから、緊張してるのはニノだけじゃないんだよ?」

相葉さんの優しい声が、暖かい腕が、全てが、
俺を安心させてくれた。


「相葉さん、今は、まだ、恋愛とかよくわからないんですけど、
相葉さんとならできる気がします。俺と、付き合ってください…」

言いたいこと、言い切った。

恥ずかしくて顔を伏せてしまった。

相葉さんの顔をちらっと見る。

相葉さんは笑顔だった。

「こちらこそ、よろしく。
ニノ、いや、和くん、よろしくね?」
「まーくん…大好きっっっ!」

俺は、相葉さん、いや、まーくんに抱き付いた。

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