
甘く、苦く
第19章 HAPPY BIRTHDAY SATOSHI ♪
「じゅーーんーー、朝だよーーーー」
もうちょっと、優しく起こしてくれよ…
俺がノロノロとリビングまで歩いていった。
したら、いい匂いが漂ってきた。
「あ、おはよ。お味噌汁、作ったよ。」
「インスタントのでそんなに自慢すんなよ。」
「なっ!ひどーい!」
昨日みたいに頬を膨らませる。
それ、かわいいんですけど。
「卵焼きは、ちゃんと作ったんだからね。
それから、おひたしも。それに、ご飯も炊いたんだよ!」
「うん。ありがとう。」
素直にお礼を言うと、
顔を赤くして、「ばか潤…」って言った。
「ふふ、照れた?」
「照れました…」
顔を赤くして、上目遣いとか…
ヤバイ、今、きゅぅぅぅぅぅんってなった。
なんだ、もう。
かわいすぎんだよ。
「いってらっしゃぁい」
「はーい、いってきまーす!」
顔の横で手を振る。
その仕草、最高。たまんない。
「さて、と…行きますかぁ…」
ぐいっと伸びをして車に乗り込んだ。
俺も、斗真と、付き合ってるってこと、
言っちゃおーかな…
そしたら、楽になりそう。
あと、リ ーダーに誕生日プレゼント買っていかないと…
いつも、ある意味、楽しい…かな…
これからも、頑張ろっと。
ー終わりー
