甘く、苦く
第20章 じいまご【初めての媚薬ぷれい♪】
「リーダー、食べたいケーキとか、ある?」
今日は誕生日だからね。
リーダーは瞳をキラキラさせて俺を見つめた。
「ショートケーキ食べたい!
フルーツたっぷりのやつ!!いこいこ!!」
「はいはい。わかりましたよ。」
あぁ、なんてかわいいんだ…
俺を見つめる瞳も、喋る度に揺れるまゆげも。
「リーダー、ほら、いこ?」
「うんっ!!」
俺の手を握って元気よくぶんぶん振るリーダー。
ふふ、こーゆーところ、子供っぽくてかわいいなぁ。
俺がそんなことを思っていたら、
リーダーが美味しそうなケーキをたくさん持ってきた。
「どれがいい?」
「リーダーが選んでいいよ?
誕生日だからね。」
リーダーはケーキにらめっこしてる。
じーっと何度も見ている
リーダーが仕事より楽しそうな顔をしてるなぁ、って思った。
「これ!!!」
「はーい。じゃ、これ、二つください。」
「はーい。ありがとーございまーす。」
箱に入っているケーキをじっと見つめるリーダー。
そんなに、好きなの…?
だったら、作ってあげればよかったかなぁ…
なんて、今頃後悔したり…
「はやく帰ろー?」
「はーい。」
ケーキが崩れないように持っているリーダー。
「潤~、眠いわ…」
「え?!ケーキどうしよ…
ね、寝ないで!あと少しだから!」
「うーん…」
なんとか起きてくれたリーダー。
よかった。
しっかり誕生日が祝えそう…