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甘く、苦く

第20章 じいまご【初めての媚薬ぷれい♪】

大野side


「「カンパーイ!」」

かちゃんっとグラスのぶつかる音が聞こえる。


「もー、俺、35だよ?
やばくない?まじで。歳取ったわー…」
「いやいや、大丈夫。」


35かぁ…

なんか、あっという間だったな…


「あー、やー、なぁ?」
「わかんねぇよ。笑」


グラスに入っているビールを飲み干す潤。

あー、もぉ、35かぁ…


ほんとにあっという間だったな。


「潤、その紙袋、なぁに?」


ソファーに置いてある紙袋を指差す。


「あぁ、これ?
三人から貰ってさ。なんだろうね?
開けてみよっか?」


潤が開けた途端に動きが止まった。

どうしたんだろ…?


「潤?どうしたの?」
「は、はは、これ、見てみ。」


俺が袋の中を覗き込むと、
そこには、三人からの手紙と…いわゆる、媚薬が入っていた。


「あ、はは、リーダー、気を悪くしないでね?
どーせ、俺たちの反応を面白がってんだろ?」
「ま、まぁそーだね。
いやぁ、三人にやられたなぁ…」


いやいや、誕生日プレゼントに媚薬って、おかしいよね。

いろいろとズレてるよ?

でも…



「ねぇ、潤、これ使ったら
気持ちよくなれるのかな?」
「は?まじで言ってんの?
いやいや!気持ちいいとは思うけど…
無理しなくていいよ。やめましょう。はい。」


だからさ、今日は俺の誕生日。


「ねぇ、今日さ、俺の誕生日でしょ?
だから、してみない?媚薬ぷれい♪」
「は…?」


潤の顔が固まった。

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