テキストサイズ

甘く、苦く

第4章 翔潤

「潤ー、、仕事終わったー?」
ひょこっと現れたのは俺の恋人、翔。
「まだー、もうちょっと頼まれた仕事終わってなくて、」
「えー!ご飯じゃないの?俺お腹すいたー!」
唇を尖らせて足をバタバタと動かす翔。
不機嫌なときに必ずする仕草。
かわいい、、
「え?」
「え?」
「今、潤、かわいいって、、、」
「あ、だか、ら、かわいいから言ったんだよ、、」
やべ、ちょっと焦る。
翔が顔を真っ赤にした。
「ね!貸して!俺が終わらせるから!」
そう言って翔は 俺からキーボードを奪った。
カタカタとキーボードの音がなる。

「よしっ!なんとか終わった!」
「はやっ!まだはじめて十分弱しかたってないのに、、、、」
お腹すいたんだもん、、と言う翔はかわいい、、
「ご飯行こっ?」
翔に手を引かれてお店へ入った。

「お腹いっぱい、、、」
ポンポンとお腹をたたく翔。
なんでこんなにかわいいんだろうな、、、
俺より年上の癖にかわいくて、子供っぽくて、、、
「翔。お会計してくるから待ってて。」
俺が たとうとすると、、翔に抱き締められた。
「翔?」
「潤ー、社長に怒られたぁー!」
怒る?あのおおらかな性格の雅紀社長が?
「なんか、翔がしたんじゃないの?思い当たるものない?」
ちょっと考えて、あっ!と翔が言う。
「社長に頼まれた仕事、、断った。」
それだよ、絶対に、、、、
「潤、よしよししてー!」
お酒はいってないのに素直でかわいい、
言われた通りよしよししたら機嫌がなおった。

「潤、お会計、、何円?」
「えっとね、、3280円、、俺が払うからいいよ?」
いつも奢ってもらってるしね。
「ありがと。」
翔はにこっと微笑んだ。
ズッキュン、、、
ヒットした。ヤバいヤバいヤバい!!
俺の心臓が持たない、、、、

「ありがとうございましたー!」
店員さんの声が聞こえた。

「美味しかったねー!」
翔が腕を絡めてきた。
「んー、美味しかった。」
あー、明日の仕事も頑張れそう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ