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甘く、苦く

第4章 翔潤

櫻井side
潤はなんでも素早くこなせてすごくかっこいい、、
それに比べて俺はちょっと頭いい、、位しか取り柄がない。
潤はかわいいかわいいっていってくれるけどさ、、、
俺ってそんなにかわいい?

「櫻井くん、昨日の話だが、、」
雅紀社長に呼ばれてこっぴとぐ叱られた(笑)

断っただけじゃん 、、、
ちょっとしゅんっとなる、、、
昨日のことじゃん、、
すぎたことをずるずる引きずらなくてもいいじゃんか、、
何て言ったら怒られるから、、
はい、としっかり返事をした。


「翔、仕事終わった?」
潤が隣の椅子に座った。
「んーん、社長に頼まれた仕事終わってなくてさ、、」
カチカチとマウスがなる。
「そっか、、、」
潤が寂しそうに言う。
「後一時間位だから先に帰っていていいよ?」
ちょっと考えて潤が先に帰るね、といい帰ってしまった。
帰っちゃうと寂しいかも、、、

カタカタカタカタと寂しげな音がいつまでも響いていた。

「終わった、、、」
やっと終わったけど時刻はもう12時、、、
いつもならもう寝てる時間。
潤は帰っちゃったし、、まあ、帰ってって言ったのは俺だしね。

会社を出て家に帰るとき、たまたま同僚の二宮と会った。
「櫻井じゃん、こんな時間まで仕事?大変だなー、お前。」
「いやいやお前が暇すぎるだけだろ(笑)」
二宮は会社に入ったときからずっと一緒の仲。
いつも昼御飯一緒に食べたり、夜は飲んだりする。
潤とは違う特別な存在。
「あ、じゃあ俺帰りこっちだから、また明日ー!
櫻井、しっかり休めよ!」
「んー、OK!二宮も早めに休めよ。」

二宮と別れて只今帰宅中。
寒くなってきたなぁ、、そろそろ半袖シャツは終わりの時期かな、、
俺の住んでるマンションが見えてきた。

ぷしゅっと缶ビールをあける。
仕事終わりのビールは最高にうまい。
明日は潤と一緒に帰りたいなぁ、、、

プルル♪プルル♪
不意に俺の携帯がなった。
「もしもし?」
「あ!翔、仕事終わったって和也くんから聞いてさ、今ダメだった?」
「そんなことないよ、どうしたの?」
潤が電話をしてくるなんて珍しい。
「あのさ今日翔とあんまり話せなかったから声が聞きたいなーって」
「俺も潤の声が聞きたかった!」

「じゃあ、翔、明日は一緒に帰ろうね?」
「うん!仕事早めに終わらせるからね!」
潤と約束した。明日も頑張るぞ!

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