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甘く、苦く

第22章 末ズ【天使で小悪魔な君。】session 1

二宮side


ほんと、俺って幸せ者。

ほんとに、ほんとに
大切にされていて、
潤くんに甘えちゃってる。



「ちょ、和ー、泣かないでよ…」
「うぅぅ…ごめんなさいぃ…
幸せで、も、ほんとに…潤くーーん!」


ぎゅーーっと抱き付いたら、
背中でトントンとリズムを刻んでくれた。



「…ね、和、お風呂上がろっか?」


あ、そーだ。

ここ、お風呂だった。



気持ちよすぎて、忘れてた…



「でよ?なんか、
疲れちゃったぁ…」
「うん。はい、掴まって?」


潤くんが手を差し出してくれて、
俺はその手を握り、立ち上がった。


ほんと、 できる男だなぁ…

さっきまで、悪魔みたいだったのに…



「かーず、聞いてる」
「あ、ごめん…
なーに?」


にこって、笑ったら、
潤くんが顔を赤くして、
反則…だって。


なーんだ。

案外かわいいところ、
あるじゃん。



「潤くん、温泉、
来週行こうね?」
「うん。その話をしてたんだけど…」


潤くんは、欠伸をした俺を見て、
寝室に連れていってくれた。


「和、おやすみ…」
「んー…」


潤くんの、温もりで、
俺は眠りについた。


来週の温泉、楽しみだなぁ…







ー続ー

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