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甘く、苦く

第26章 末ズ【俺のことだけ見て】session 2

二宮side


「ばか、潤くんのばか。
こっち見ないでって言ったのに…」


潤くんを軽く睨んでから
顔を逸らす。



潤くんが好きで、大好きで、愛してて…

だから、捨てられないから、
少し強く当たっても、
大丈夫だと思った。


けど、大好きな潤くんの
悲しそうな顔を見るのが嫌。


けど、恥ずかしくて素直に
なれない。


どうしたら、なおせるのかな…
どうしたら、潤くんに想いが伝わるのかな…


この日の為に、たくさんたくさん考えた。
でも、答えは見つからなくて。



「和、怖い顔してどうした?」
「へぁっ?!そ、そう?
な、なんでもな、あつっ!」


顔を合わせるのが恥ずかしい。


だから、お茶を飲んで隠そうとしたんだけど、
お茶を一気飲みしたら、熱くて火傷した。
しかも、浴衣にお茶が思いっきりかかった。



「ふぇぇぇん…」


自分が情けなくて泣いてしまった。

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