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甘く、苦く

第27章 相葉ちゃん happybirthday♪

相葉side


今日は俺の誕生日!
だから、いつもよりテンション高めで
収録してた。


だけど……
ギャグは滑りっぱなし、
声は裏返るし、
ニノには冷めた目で見られるし…


ほんと、最悪。



「はぁ…」


なんだか、真っ直ぐ帰る気がしない…



「相葉くん、大丈夫だよ?
それより、さ…誕生日、おめでとう。
33歳だよね?」
「翔ちゃん…」



泣きそうになった。

翔ちゃんの優しい声が、
すごく、響いた。


「今日はさ、たまたまだよ。ね?
そういうことにしておこう?
立ち止まってないで、一歩、進もうよ。」
「うん…ありがとう。
翔ちゃん、大好きだよ。」


翔ちゃんに、にこっと笑いかけたら、
翔ちゃんも、にこっと笑ってくれた。


こんな時間が大好きで、
ほんとに、幸せで。



「相葉くん、おいで?」


翔ちゃんが腕を広げた。

だから、俺は翔ちゃんの腕に飛び込んだ。

そしたら、優しく抱き締めてくれた。

翔ちゃんの心臓の音は、はやかった。

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