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甘く、苦く

第27章 相葉ちゃん happybirthday♪

二宮side



相葉さんが褒めてるのは、
女装している俺でしょ?


俺が褒めてもらいたいのは、
女装している俺じゃなくて、
素の俺なんだよ。


なのに、相葉さんは…






「ふっ…うぅ…」


情けない…
自分から逃げたくせに、
寂しくて、泣いてる。


こんな俺、嫌になる…



「あーばさっ…
ごめんっ、なさいっ…」



でも、相葉さんはいない。
謝りたい。
ちゃんと、素直な気持ちを伝えたい…




「ニノ~?
ごめんー!」
「あー、ばさっ…」


俺を見つけた相葉さんが、
涙を服の裾で拭いてくれた。



「うぅぅ…ごめんなさい…」
「いいよ。俺もごめんね。
俺は素のニノが好きだよ。」



素の俺が好き…
俺も、素のあなたが好きだよ…

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