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甘く、苦く

第30章 翔潤【君の全てが好き】

櫻井side



……あれ…?


潤、イったはずなのに、
出るはずものが出ない。


しかも、気失ってるし。


いや、締め付けにやられて
俺もイったけど……!


「じゅ、じゅーーーん!!!」


空イキしたってことだろ?


俺は潤の肩を揺すぶった。

そしたら、潤がうっすらと
瞼を開いた。



「しょ…さん……?」
「潤ー!よかったぁ」


焦った。


潤が戻ってきてくれないと思った。


こんな感じの、前にもあった。



「潤、痛いところないか?」
「……腰…」
「う゛それはすまん…」
「……いい…」



潤が優しく俺を抱き締めた。


……潤の髪の毛が
俺の頬に当たる。


ちょっとくすぐったいけど、
それが心地いい。



俺、潤の顔が好きだ。
髪が好きだ。
指が好きだ。



「翔さん、気持ちよかった…」
「…っ、潤、もう一回!!」
「へ!?ええ!?」



だって、潤の全てが好きなんだもん♪





ー終わりー

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