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甘く、苦く

第32章 モデルズ【嫉妬】

松本side


「まつじゅーーん!」
「ぐはっ!」


今日も俺にタックルしてきたのは雅紀。


ほんと、無駄に元気がいいよな。


「松潤、俺さ……」
「ん?」
「明日オフになったよ!
二人で過ごそーね!」
「……ごめん…
明日は翔さんと飲む約束があるんだ…」



俺が言ったら雅紀が泣きそうな顔して、
「なんで…?」って小さく呟いた。


…だって…



「ごめん。前から決めてたことだから…
ごめんね?ほんと。許して?」
「…翔ちゃんばっかり…」
「え?」
「ここ最近、翔ちゃんとばっかり
つるんでで、ずるいよ!
松潤なんて大っ嫌い!許してあげないもんねー!」



そう言って雅紀は楽屋を飛び出した。


…ほんと、困るなぁ…


でも、翔さんと飲むのは決まってることだから、
多分、理解してくれるよね。


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