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甘く、苦く

第32章 モデルズ【嫉妬】

相葉side





あれ?


なんで松潤?



「松…潤?」
「雅紀、迎えに来たよ。
帰ろう?」



松潤に抱き起こされて
優しくキスをされる。


…なんで?


翔ちゃんと飲むんじゃなかったの?


俺の中で言葉に表せない言葉たちが
ぐるぐるぐるぐる回り続けていた。



「え、あ、あの…」
「今日、雅紀もオフなんでしょ?
ごめんね?帰ろ?」




…翔ちゃんとの約束の日、
ずらしてくれたんだ…




「松潤、ごめんなさい…
俺、ねっ、翔ちゃんにっ嫉妬、してったっ」


いろんな感情に押し潰されて、
俺は涙を流してしまった。


そんな俺たちに気が付いた和が
気を利かせて寝室から出ていってくれた。



「うん。大丈夫だよ。
嫉妬してくれたんだ…

全然カッコ悪くないよ。
雅紀らしいじゃん。」
「ふっく…松潤~」
「あーあー、すぐ泣かないの。」



俺は松潤に抱き付いて
涙が枯れるまで泣き続けた。

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