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甘く、苦く

第36章 天然【anniversary】

相葉side


「ん…おーちゃ、あっ…」

「まさっ、き…」


おーちゃんが腰を送り続ける。


…オフだからってさぁ、朝からは…









「ばかっ!」

「え、雅紀の腰つきが
えろいから…」

「えろくないし!」


おーちゃんのふわふわの頭を
ぺしっと叩いた。


そしたら、おーちゃんが
俺にタックルしてきた。



「やったな~」

「んふふ~」


てか、いい年した大人が
朝からすることじゃないよね。


もー…朝ご飯作んなきゃ。



「雅紀、卵焼き食べた~い」

「えー…昨日食べたじゃん。
めっちゃ甘いやつ…」

「…卵焼き…」

「……仕方ないなぁ…」


おーちゃんはちょっと甘めの
卵焼きが好き。

…俺はしょっぱい方が好きなんだけど…


おーちゃんが好きならね?

別だよ?うん。



「雅紀、今日どっか行こっか」

「へ?なんでー?」

「気分?」

「なんだそれ笑」


おーちゃんが外に出ようなんて
言うの、ひさしぶりに聞いたかも。


でも、覚えててくれたのかな…


今日は俺たちが付き合って
五年目の記念日。

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