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甘く、苦く

第37章 にのあい【魔法が解けてしまう前に】

二宮side



近い…近すぎる…


あんなの、ないでしょ……



まーくんと翔くんの距離が近い。


…それのせいでさっきから貧乏揺すりが
全っ然止まんないんだけど……



「あ、翔ちゃん、そのお菓子俺の~!」

「え、ここに置いてあったんだもん」



そんな二人のじゃれ合いを見てたら、
イライラしてきて机を思いっきり
平手で叩いて楽屋を出た。




楽屋を出るとき、まーくんの顔がちらっと見えた。


びっくりした顔してた。


…まーくんがいけないんだもん…


俺は、悪くないから…





「……ニノ?」

「松潤……」

「いつものじゃれ合いでしょ?
許してあげなよ。」

「…うん……」

「ほら、楽屋戻ー「やだ…もう少し、このままがいい…」


俺はソファーに松潤を座らせて
まーくんの愚痴を気が済むまで喋ってた。


……まーくんがいけないの。

俺は悪くない。


悪くなんて、ないもん……。

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