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甘く、苦く

第8章 櫻葉【二人だけの秘密】session 1

櫻井side
運転してるとまたすやすやと雅紀は寝てしまった。

....ったく。無防備過ぎんだろ。

たまに雅紀が寝言を言うからかわいいなぁー、と思ったり....(笑)
内緒だけどね。
雅紀に言ったら顔を真っ赤にしながら怒られるから。
そんなところもかわいいんだけどね。

雅紀と付き合い始めたのはもう五年前。
雅紀から告白してきたんだっけなぁ。

俺は冗談だと思って、
「えー?雅紀。それ本気?」
なんて笑ってしまった。
そのころはそこまで意識してなかった雅紀の裸とか、笑顔とかが
告白されてからすごい意識するようになって、やっぱり好きなのかな?
なんて考えたり......俺的には悩んだりした。

で、決心して雅紀に告白して晴れて恋人同士になった。みたいな感じ?

今では、なんでもっと早く自分の気持ちに気づかなかったんだろう???
ってバカらしく思える。


はじめて雅紀を抱いたときのこと。

雅紀は受け身になると思ってなくて、戸惑っていた。
あの顔を思い出すとにやける。

「えっ?!俺受け身??!!えっ?!ええっ?!!」
って言いながらも雅紀の顔は緩んでいた。


おっと、家についたから思出話はここまで!
雅紀を起こさないと....


「雅紀ー!起きてー、家についたよ!」
雅紀がまだ眠たそうに目を擦る。
「ふわぁぁぁ....しょうちゃん.....」

雅紀をお姫様抱っこしながらベットに向かった。

「雅紀、覚悟してね?夜は長いから。」
俺は雅紀の耳元でそう囁いた。

俺たちの夜はこれから。



ーー終わりーー

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