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甘く、苦く

第37章 にのあい【魔法が解けてしまう前に】

二宮side



まーくんにありがとう、なんて
言われ慣れてるけど言われると
恥ずかしいし嬉しい。


「和、お家帰ろ?」


俺の目の前に差し出された
まーくんのおっきい手。


……普通にかっこいいな。


「和?どうしたの?」

「あ、んーん!
なんでもない。帰ろ?」



まーくんの手を握って
笑顔で答える。


……顔真っ赤。


ふふ、かわいいなぁ…



「「じゃ、また~」」



まーくんと並んで
駐車場まで行く。


……隣を見たら、
まーくんもこっちを見ていたみたいで、
丁度目が合っちゃって、恥ずかしくなった。




「……なに見てんの?」

「へ!?ただ、和がかわいいなぁ…って。
ふふ、照れちゃって~、かーわいい」



そう言いながら俺の頭を
撫でるまーくん。


…ガキ扱い?


いや、それでも嬉しいから良いんだけどさ。

まーくんといれば、それだけで
幸せだから。

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