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甘く、苦く

第41章 櫻葉 末っ子 【ALLWAYS】

相葉side




「しょおちゃ…っ」



ぐいっと腰を前に進める翔ちゃん。



翔ちゃんは「あんま余裕ない……」
って言いながら俺の頭を撫でた。



……嘘でしょ。



余裕、ありすぎ。



もー、惚れ直すっての。



「っあ、ソコ…は」

「ココ、雅紀のイイトコロ?」



なんて、翔ちゃんが意地悪く
聞いてくる。



俺が素直に首を縦に振ると
翔ちゃんは優しく微笑んだ。



…だから、翔ちゃんは
どこまで完璧なの?



俺が見惚れてたら、
翔ちゃんが「いくよ?」って。



俺はいつもみたいに翔ちゃんの
肩を掴んだ。



「ん、ゃんっ…しょおちゃっ…」

「雅紀、かわいいよ。
こっち、向いて?」

「あっ、あっ…しょおちゃんっ…」



翔ちゃんの方を向いたら、
舌を絡ませてくれて。



ちょっと苦しかったけど
嬉しかった。



だって……。



お仕置きとか言いながら
翔ちゃん、すっごい優しいんだもん。



それに、愛し愛されていることを
実感できるから。

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