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甘く、苦く

第42章 磁石【先生と俺】

櫻井side




「あっ…」



和也自身をつーっと
軽く撫でる。


そしたら、少しはラクに
なるかなって。




「せんせっ…も、やだぁっ…」

「ん、もーちょっと…」



和也が目尻に涙を浮かべる。



…ごめんな。


けど、止まれやしない。



「…っあ、ソコは…っ」

「イイトコ?」




俺が耳元で聞いたら、
和也は素直にコクコクと頷いた。


…ほら、こういうときは
素直じゃん?



俺がさっきのところを
重点的に攻めると、
和也の声は大きくなった。



「ひゃ、あぁっ…」



保健室って忘れるくらい、
もっと乱れて…


こんな淫らな和也、
見たことはなかった。



ここは学校。


俺と和也は教師と生徒の関係。


しかも男同士。


こんなの、許されない。



そんなことさえも、
刺激に変わっていって。



「あっ、も、だめっ…」

「和也、好きだよ」



和也に軽く触れるだけのキスをして、
ガンガンと腰を打ち付けた。



そしたら、和也の「あっ」
という声が部屋に響いて、
白濁が吐き出された。


それとほぼ同時に俺も
和也の腹に白濁を吐き出した。





ティッシュでさっと
出したものを拭く。



和也はぽーっとしている。


まだちゃんと覚醒してないんだろう。



「……あ、授業行かなきゃ…」



チャイムが鳴って
和也が保健室から出ていこうとした。



…俺はその背中に
手を伸ばしていた。



「…まだ帰さねーよ…」

「ゃ…っ」



和也の耳を口に含んで
さっき直したシャツのボタンを外した。



…まだ、愛し足りない。

和也がもっと欲しい。



全然足りてない。



「あっ、せんせぇ、もぉ…っ」



ガクガクと腰を揺らす和也。



…これから毎日できるね。
和也。


幸せにしてやるよ。



「毎日保健室来いよ」

「んぁっ、あ、わかっ、た…」



無理して笑顔を作った
和也を壊れないように抱き締めた。



もっと、深く繋がろう。



二人なら、どこまでも行ける。

お前となら。





ー終わりー

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