甘く、苦く
第43章 翔智和雅×潤 【みんなのもの】
うん。
やっぱりみんなといると楽しい。
ビールを飲むスピードが
どんどん上がっていく。
「な、潤、ちゅー」
「んぅっ…!?」
リーダーが缶ビールを片手に
俺を引き寄せてキスをした。
熱を持った熱い唇に
俺は反応してしまった。
リーダーの口の中に入っていた
ビールが俺の口の中に流れ込んでくる。
ぁ…これっていわゆる…間接キス?
俺がふわふわしてると、
翔くんがちゅっと唇を重ね合わせた。
「んぅ…っ、しょ、く…」
翔くんの口からも
ビールが流れ込んできて。
味なんてわかんなかったけど、
とにかく、熱い…。
「…なんか、体、熱い…」
俺がクーラーの設定温度を
上げようとしたら、ニノに止められた。
「…節電、ね?」
「ん、ふぁ…」
ニノは舌をするっと入れてきて、
俺の舌と絡め合わせた。
ぼーっとして、なんがなんだか
よく考えられない。
ただ、体が熱くて
仕方がなかった。