
甘く、苦く
第46章 磁石【move on now】session1
二宮side
……今日はまーくん、
お仕事かな…
あ、まーくんって引っ越す前の
お隣の兄貴みたいな存在の人ね?
すっごく気が合うんだ。
よく意気投合する。
まーくんは欲しいものを
可能な限りはなんでも
買ってくれる優しい人。
正直言うと、家族…いや、
あの人たちよりは仲が良かった。
スマホの画面の『まーくん』を
軽くタップする。
…繋がるかな。
…繋がらないか。
そう思った瞬間、
まーくんの声が聞こえた。
「あ、まーくん?」
「和くん?どうしたの?」
いつもみたいな優しい声。
この声が好きなんだ。
「あの…今日ってお仕事?」
「うん、仕事だけど…
悩みがあったら聞くよ?」
「いや、そういうんじゃないの。
また今度遊びたいなって。」
「くふふ、いいよ」
顔は見えないけど、
まーくんが笑ってるのがわかった。
「うん、お仕事頑張ってね」
「うん。あ、和くん、
あとで、いいかな…?」
「?
なにが?」
「あー、やっぱいいや」
…どうしたのかな。
俺に言えないこと?
「まーく――「俺と一緒に暮らさない?なんてね~」
……今日はまーくん、
お仕事かな…
あ、まーくんって引っ越す前の
お隣の兄貴みたいな存在の人ね?
すっごく気が合うんだ。
よく意気投合する。
まーくんは欲しいものを
可能な限りはなんでも
買ってくれる優しい人。
正直言うと、家族…いや、
あの人たちよりは仲が良かった。
スマホの画面の『まーくん』を
軽くタップする。
…繋がるかな。
…繋がらないか。
そう思った瞬間、
まーくんの声が聞こえた。
「あ、まーくん?」
「和くん?どうしたの?」
いつもみたいな優しい声。
この声が好きなんだ。
「あの…今日ってお仕事?」
「うん、仕事だけど…
悩みがあったら聞くよ?」
「いや、そういうんじゃないの。
また今度遊びたいなって。」
「くふふ、いいよ」
顔は見えないけど、
まーくんが笑ってるのがわかった。
「うん、お仕事頑張ってね」
「うん。あ、和くん、
あとで、いいかな…?」
「?
なにが?」
「あー、やっぱいいや」
…どうしたのかな。
俺に言えないこと?
「まーく――「俺と一緒に暮らさない?なんてね~」
