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甘く、苦く

第11章 櫻葉【二人だけの秘密 】session 2

相葉side
「うぅぅぅ....ふぇっ...」
俺は局のトイレで泣いていた。

だってだってだってだってだってだって
今更帰れないよ.....
戻りたいけど戻れないよ.....

あのままニノにしょうちゃんをとられちゃったら?
そんなのって、ないよ!

「やっぱり....戻ろ....」
戻ろうと思っても足が重くて前に進めない。

"いつもの前向きな俺はどうした!"

心の中で強気な俺が叫んでいる。

そうだよ。
いつもの前向きな俺はどうしたんだよ!相葉雅紀!!

しょうちゃんにフラレたっていい。
そしたら.....また、新たな恋を探そう。
でも、立ち直れるかな.....
てゆーか、しょうちゃんはそんなことしない!

「しょうちゃん!ニノ!」
「雅紀っ!よかったぁ....」
俺の顔を見てほっとした様子のしょうちゃん。
あー、迷惑かけた...

「あの....ごめんね?」
ニノがしょうちゃんに隠れて謝る。
それにむっとしてつい、
「しょうちゃんは俺の!」
しょうちゃんをぐいっと引っ張って俺の方に寄せた。

「雅紀、大丈夫だよ。俺には...お前だけだから....」
「しょうちゃん.....」
二人だけの世界に浸ってたら、ニノがいなくなってた。

「ありゃ?」
「雅紀、今度俺に話したいことあったら俺の肩に腕をまわして?
それなら誰にもバレないでしょ?これ、俺たちだけのひみつだからね!」
俺たちだけの....ひみつ.....

「うんっ!わかったよ!しょうちゃん大好き!」
俺はしょうちゃんに抱きついた。
「雅紀、大好き。」
「俺も~」

あぁ、俺って幸せ者だなぁ....
しょうちゃん、これからもよろしく。


ーーおわりーー

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