テキストサイズ

甘く、苦く

第11章 櫻葉【二人だけの秘密 】session 2

櫻井side
「ニノッ、雅紀どうしたの?」
「別に...なんもないですよ....」
ふいっと視線を反らされた。
「なんかあったんでしょ?!なんでキスしてたの?!なんで、あんなこと....」
マジで不愉快...最悪...消え失せろ!
って、ニノが言ってたからすごいビックリした。
ニノがあんなこと言うの本気で怒ってるときだけじゃん。


「ニノッ!なんで!!」
俺はニノの肩を掴んだ。
「やめてください!俺は....俺は....」
「何?」
「しょうちゃんが好きなのに.....」
え.....?
ニノが俺のことを好き....?

「え?ごめん。いつから?」
「デビュー十周年のときから....」
結構前からじゃん!
でも、そのとき雅紀と付き合い始めたから....

「ごめん。ニノ...気付いてなかった。
でもさ、なんで雅紀にあんなこと言ったの?」
「それは.....俺....ある意味ファーストキスだったから...
仕事以外で初めてだったから....」
そういうことか.....
「ファーストキスはしょうちゃんがよかった....」
ニノがしょんぼりしてる。
「そっかぁ、ニノ、ほっぺでもいい?」
「え....?」
俺はニノの返事を聞く前にキスをした。
これくらいなら、いいよね。

「ありがとうございます。俺....もう死んでもいいや。」
「えっ?!ダメだよー!嵐が成り立たなくなっちゃうじゃん!」
でも、ニノの機嫌が治ってよかった。

あとは雅紀を探すだけ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ