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甘く、苦く

第48章 モデルズ【反比例・比例】






朝起きたら、
横に潤の顔。


…あ、寝癖ついてる。
可愛いの。


「…ふふ、」


嬉しくって笑いが溢れた。


ちょっと太めの眉毛も、
寝癖ついてる髪の毛も
全部俺が好きなもの。


…だーいすき。


俺が潤の顔にキスを落としまくったら
潤の大きな瞳が開いた。


「あ、起きちゃったあ?」

「起きたー…」


まだ眠いのか、
時々目を擦る潤。


顔を洗ってるとき、
指に違和感…。







…あ、そうだ。

結婚したんだ。


左手の薬指についてる
シルバーのリングを
俺はうっとりと見つめた。

そんな俺を潤が
優しく見つめていた。


…メンバーたちにお礼しなきゃ。


「…ね、雅紀、」

「んぅ?」

「新婚旅行は…どこ行く?」

「えー?…んふ、どこでも♪」

「どこでもいいの?」

「うん。」



俺は潤に抱きついて
首筋に顔を埋めた。


潤のいい匂い。

大好きな、大切な人の匂い。



「…じゃあ…兵庫行こっか?」

「神戸の美味しい
チョコ食べたーい。」


俺は潤に抱きついたまま
甘ったるい声でそう言った。



ー終わりー

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