
甘く、苦く
第50章 お山【君のためにできること】
櫻井side
収録は順調に進んで
気付けばもう終わり。
スタッフさんたちに
挨拶やらお礼やらをして
スタジオから出て楽屋へ向かう。
「んー、眠いいいい…」
さとっさんがそう言いながら、
俺に抱きついてきた。
「ほら、ちゃんと立って。
午後はなにもないんだからさ?」
「眠いもんは眠いもん…」
ぎゅうううっと抱きついたまま
俺から離れない。
俺が優越感に浸っていると、
背中の温もりが消えた。
「さっきも言いましたけど…
いちゃつくんなら家でしてください」
って、怖いくらいの笑みを
浮かべたニノが、
後ろに立っていた。
「わかったよぅ…。」
さとっさんが唇を尖らせて
ニノをちょっと睨む。
ニノは呆れたように
ふぅーって息を吐き出した。
背中の温もりが消えて寂しいのは
きっと、気のせい。
「…翔ちゃん、準備したぁ?」
「え、早。
まだしてない。」
声のした方を向くと、
もう準備ができてるさとっさんがいた。
へへって笑う姿がいつもに増して
可愛くって。
ぱちんぱちんと俺の中の
なにかが弾けていく。
こうやって残りの毎日
過ごしていくのかな…。
いつになったら
結婚できるんだろう…。
そもそもさとっさんは
俺との結婚を望んでいないのか?
この人のことがわからない。
付き合って何年も経つのに、
関係があまり変わらない。
どうしてだろう。
なんでだろう。
俺はこんなにも
あなたのことが好きなのに。
収録は順調に進んで
気付けばもう終わり。
スタッフさんたちに
挨拶やらお礼やらをして
スタジオから出て楽屋へ向かう。
「んー、眠いいいい…」
さとっさんがそう言いながら、
俺に抱きついてきた。
「ほら、ちゃんと立って。
午後はなにもないんだからさ?」
「眠いもんは眠いもん…」
ぎゅうううっと抱きついたまま
俺から離れない。
俺が優越感に浸っていると、
背中の温もりが消えた。
「さっきも言いましたけど…
いちゃつくんなら家でしてください」
って、怖いくらいの笑みを
浮かべたニノが、
後ろに立っていた。
「わかったよぅ…。」
さとっさんが唇を尖らせて
ニノをちょっと睨む。
ニノは呆れたように
ふぅーって息を吐き出した。
背中の温もりが消えて寂しいのは
きっと、気のせい。
「…翔ちゃん、準備したぁ?」
「え、早。
まだしてない。」
声のした方を向くと、
もう準備ができてるさとっさんがいた。
へへって笑う姿がいつもに増して
可愛くって。
ぱちんぱちんと俺の中の
なにかが弾けていく。
こうやって残りの毎日
過ごしていくのかな…。
いつになったら
結婚できるんだろう…。
そもそもさとっさんは
俺との結婚を望んでいないのか?
この人のことがわからない。
付き合って何年も経つのに、
関係があまり変わらない。
どうしてだろう。
なんでだろう。
俺はこんなにも
あなたのことが好きなのに。
