甘く、苦く
第52章 翔潤【曖昧love】
松本side
「ドラマ撮影お疲れ。」
帰ってくると
いつもそう言ってくれる
翔くんが今日はいなかった。
…まだ仕事かなぁ。
ちょっと落ち込みながら
リビングに行ったら
翔くんがテーブルに顔を伏せて
眠っていた。
…ふふ、可愛い。
「…ほんっと、可愛いなぁ…。」
翔くんの寝顔をじっくり見てたら、
大きな瞳と視線が重なった。
「…あ、潤、おかえり…お疲れ。」
眠そうに目を擦りながら立って
キッチンに行こうとする翔さん。
俺は翔くんの腕を掴んで
引き止めた。
「潤?」
「翔くん、俺、夜ご飯いらない。
翔くん疲れてるでしょ?
一緒に寝よ?」
「…うん。」
…あ、今日は素直だ。
いつもは恥ずかしいから
嫌だって言うのに。
翔くんを姫抱きして
寝室まで行く。
これもいつも恥ずかしいって言うのに
全然嫌がらない。
「翔くん、おやすみ…」
「うん、おやすみー…あ、」
「ん?」
「あ、なんでもないよ。
お疲れ様。潤。おやすみ。」
何か言いたげだったけど
翔くんは眠ってしまった。
起こすのは可哀想だから
俺は暫くその寝顔を見ていた。
言いたいこと、
言って欲しいんだけどな。
なんでも溜め込む癖、
やめて欲しい。
翔くん、
自分を責めちゃう人だから。
「ドラマ撮影お疲れ。」
帰ってくると
いつもそう言ってくれる
翔くんが今日はいなかった。
…まだ仕事かなぁ。
ちょっと落ち込みながら
リビングに行ったら
翔くんがテーブルに顔を伏せて
眠っていた。
…ふふ、可愛い。
「…ほんっと、可愛いなぁ…。」
翔くんの寝顔をじっくり見てたら、
大きな瞳と視線が重なった。
「…あ、潤、おかえり…お疲れ。」
眠そうに目を擦りながら立って
キッチンに行こうとする翔さん。
俺は翔くんの腕を掴んで
引き止めた。
「潤?」
「翔くん、俺、夜ご飯いらない。
翔くん疲れてるでしょ?
一緒に寝よ?」
「…うん。」
…あ、今日は素直だ。
いつもは恥ずかしいから
嫌だって言うのに。
翔くんを姫抱きして
寝室まで行く。
これもいつも恥ずかしいって言うのに
全然嫌がらない。
「翔くん、おやすみ…」
「うん、おやすみー…あ、」
「ん?」
「あ、なんでもないよ。
お疲れ様。潤。おやすみ。」
何か言いたげだったけど
翔くんは眠ってしまった。
起こすのは可哀想だから
俺は暫くその寝顔を見ていた。
言いたいこと、
言って欲しいんだけどな。
なんでも溜め込む癖、
やめて欲しい。
翔くん、
自分を責めちゃう人だから。