甘く、苦く
第52章 翔潤【曖昧love】
「ほんとに、ごめんね。」
コトが済んで、
お風呂に入って。
二人、ソファーで
コーヒーを飲んでる。
「…ううん。
翔くんだけが悪いんじゃないよ。
俺も悪かったから。」
「ふふ、そうだね。」
「でも翔くんだって
ひどかったよ?
俺、あれ言われて
結構傷付いたんだからね?」
「それは、ごめん…」
申し訳なさそうにする翔くんの
腰に手を回した。
「潤…?…んっ」
翔くんの柔らかい唇に
優しく触れた。
温かくて、幸せだ。
「翔くんもう絶対離れないでね。
俺、死ぬほど辛かったんだから。」
「俺だって!
にのが羨ましかったもん…。」
ノロケ話ばっかするんだもん…って
体育座りをし始めた。
ふふ、可愛いんだから。
「明日はさ、俺たちのノロケ話、
たっぷり聞かせてやろうぜ。」
「嫌だ。」
「なんで?」
「潤と俺だけのことなんだから。
話したら許さないよ。
潤は俺のなんだから。
一生離さないよ。」
「それ、俺の台詞だから」
「ふふ。」
ー終わりー