甘く、苦く
第54章 末ズ【ゲーム<?】
愛してる。
ずっとずっと。
「…ん。」
すずめの可愛らしい鳴き声が聞こえた。
朝日が差し込んで、
木々がゆらゆらと揺れる。
隣には、誰もいなくて。
それがなんか悲しくて。
「じゅーんーくーんーっ!!」
思いっきり声を張り上げてみた。
シーツをぎゅっと掴んだまま。
…どたどたっ。
って、騒々しい音が聞こえて、
扉の隙間から覗くのは潤くんの顔。
「おはよ。よく寝れた?」
「うん。よく寝た。」
ベッドから起き上がろうとしたら、
腰に鈍痛。
「あたたたっ!」
腰を押さえてベッドに逆戻り。
潤くんが慌てて駆け寄ってきて、
俺の腰を擦ってくれた。
「大丈夫?
やっぱり無理してた?」
「…んんん…」
痛い…ってぽそっと呟いたら
潤くんが上着を脱がせた。
「ひゃっ、な、なにっ!?」
ズボンを少し下げられて、
腰に温かい感触。
「や、そこ…」
「ふふ、気持ちい?」
「く、くすぐった…」
……あ。
ちょっとスイッチ、
入っちゃったかも…。