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甘く、苦く

第55章 にのあい【俺だけのDisco Star】






ちゅーしよ、とか、
ぎゅってして、とか
言わなくてもわかる。

雅紀の瞳と、表情で
全部丸分かり。




「…ん、」


…寝てたっぽい。


収録終わったら
眠気が襲ってきてて。

ほら、昨日のこととか
あったし。


それは、雅紀も同じみたいで。



大きな欠伸のあと、
ぐいーって伸びてる。

…ふふ、可愛いの。



そんな微笑ましい光景を
こんなにも間近で見れるのは、
きっと俺だけなんだ。

そう考えると、
くすっと笑みが溢れる。



「ニーノ、なに笑ってるの?」

「え?雅紀が可愛いなぁって。」

「ふは、なにそれぇ。」


嬉しそうに、
はにかみながら
俺を見つめる雅紀。

あぁ、愛おしい。

守りたい。


こんな気持ちは、
やっぱり、初めてだ。





好きだよ。雅紀。

ずーっと、俺だけの雅紀で、
俺だけのDisco Starでいてよ。

俺を翻弄させててよ。

俺も翻弄させてやるから。




ー終わりー

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