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甘く、苦く

第57章 お山【大切な君へ】

大野side



…ふふ。


ほんっと、可愛い。

こんなに目をうるうるさせて
俺を見つめて。

君は本当に、
綺麗だ。


それに気付いてないんだから、
タチが悪い。






「…ぅあっ、あ、ぁっ」

「もっと声出してよ。
しょーくんの声、聞きたい。」



耳元で囁けば、
ほんのりと紅潮していく
しょーくんの体。

綺麗だよ。すごく。


もう、離さないよ。

どれだけ離れたって、
君は俺のモノだ。




…一生、俺のモノ。



「んぁ、あ、ひゃ、…っ、」




どくんっと、脈を打って、
しょーくん自身から
流れ出てくる白濁。

それを掬いとり、
口元に運ぶ。




この苦さは、
しょーくんの辛さとか、
寂しさとか。

そういうのが全部反映してんだろうな
とか思った。


…ふふ、大切だもん。
しょーくん、
一生俺の隣にいなきゃ
許さないんだからね。





ー終わりー

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