甘く、苦く
第59章 大宮【Gimmick】
大野side
離れてしまえば
簡単で。
そこまで愛しいなんて
思わなかった。
やっぱりこれは、
恋愛感情では
ないのかもしれない…
だって和も、付き合うつもりで
持ち込んだ関係じゃ
ないだろうし…。
俺の勘違いだ。
ただ、自惚れてただけだ。
「……違う、」
その日は結局、
和に会えなかったんだ。
次の日。
今日は旅行だ。
…でも、一日会わないと
結構寂しくて。
いつも横で笑ってた
アイツがいないだけで、
なんか居心地悪くて。
隣がスカスカで、
なんか……
……これが、
恋愛感情…?
会いたい?
いや、会いたくない…ことは
ないけれど、
会わなくても平気だ。
「…あ、」
1件のメッセージ。
誰もが使う緑のアイコンの
アプリ。
『風邪引いた』
それだけのメッセージなのに
なんだか少し
顔が綻んでしまう。
…って、風邪引くって…
「智、どうしたの??」
「あ、いや、」
姉ちゃんに声かけられて
早く荷物積み込んでって
言われた。
離れてしまえば
簡単で。
そこまで愛しいなんて
思わなかった。
やっぱりこれは、
恋愛感情では
ないのかもしれない…
だって和も、付き合うつもりで
持ち込んだ関係じゃ
ないだろうし…。
俺の勘違いだ。
ただ、自惚れてただけだ。
「……違う、」
その日は結局、
和に会えなかったんだ。
次の日。
今日は旅行だ。
…でも、一日会わないと
結構寂しくて。
いつも横で笑ってた
アイツがいないだけで、
なんか居心地悪くて。
隣がスカスカで、
なんか……
……これが、
恋愛感情…?
会いたい?
いや、会いたくない…ことは
ないけれど、
会わなくても平気だ。
「…あ、」
1件のメッセージ。
誰もが使う緑のアイコンの
アプリ。
『風邪引いた』
それだけのメッセージなのに
なんだか少し
顔が綻んでしまう。
…って、風邪引くって…
「智、どうしたの??」
「あ、いや、」
姉ちゃんに声かけられて
早く荷物積み込んでって
言われた。