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松本side

「MJ！！」
今日も俺を呼ぶのはかわいいアイツ。

「どうした？まさか……今日も…？」
「そのまさかでーす♪」

随分楽しそうだね。
その笑顔、ずるい。

「いこいこっ！話したいこと、たくさんあるんだっ！」

ぐいぐい引っ張られてあっという間に駐車場。

「MJの車で行く～！」
「雅紀、車は？」

いつも自分の車で来るのに…

「へへ、今日はニノに乗せてきてもらったんだ。」
えへへ、とかわいい笑顔を向ける雅紀。

「そっか、二人とも、仲良しだもんね。」
「うんっ！」

その仲の良さにたまに嫉妬するのは秘密。
雅紀は誰とでも仲良くなれるから、すぐに変な虫がつく。

ニノとの距離感にも、翔ちゃんに見せるあの人懐っこい笑顔も、
リーダーに見せる涙も、全部に嫉妬してる。

あはは、どんだけ雅紀依存症なんだよ。

「MJ、あのさ、今日の収録楽しかったね。」
「え？あぁ、うん。まさかの展開だったよね～。」
「MJがあんなことするなんて…ふふ、ふふふ…」
笑いが止まらない雅紀。

「そろそろ、つくよ？」
「あっ、そっかそっか！」
雅紀は降りる準備をはじめた。

「MJん家ひさしぶりだぁー！」
「まずは、手洗いうがいしろっ！」

体調管理はアイドルとして、一番気を付けないと……

「むー、MJおかーさんみたい。」
「ほら、ちゃんと石鹸で洗う！」
「もー、ひあっ、これ水じゃん！冷たい～！」

雅紀が温水に切り替える。

「ほら、うがいも。」
「わかってますよーだ！」
唇を尖らせてぶーぶー言ってる雅紀。

ふふ、かわいい。

「MJ～、なに飲む～？」
冷蔵庫の中をごそごそとあさる雅紀。

「なんでもいいよ。」
「えー？じゃ、水でいいね。」

なんて、意地悪く聞いてくる雅紀。

「………ビールでお願いします………」
「ほーい。」

グラスをふたっつ持ってきて、とくとくとビールを注いだ。
「おつかれー」
「雅紀もおつかれー」

話も弾んで、酔いが回ってきた頃。
「潤、なんか、暑くなってきたねー。」
「ビールのせいだよ。あはは、雅紀、顔赤い。」
「潤だって～！」

こうして、二人で笑い合えることがなにより幸せなんだ。